よく使う「なんでもいい」という表現
お店での注文など、何にするか決めないといけないのに特にアイデアが浮かんでこない状況ってありますよね。そこで便利なのが「なんでもいい」という表現です。この表現を伝えるため、英語では「anything」や「whatever」がよく使われます。
英語の勉強でも初めの方で学ぶためなじみのある「anything」に比べて、「whatever」は使う機会がやや少ないかもしれません。どちらも「何でも」「どんなものでも」という意味の単語ですが、この2つの使い分けには少し注意が必要です。
文の中で使われる場合
文の一部として使われる場合はどちらもほぼ同じ意味になるため、入れ替えて使っても特に問題はありません。
友人「What do you wanna have for lunch? (ランチ何にする?)」
自分「Anything / whatever you like. (何でも君の好きなものでいいよ)」
単語のみで使われる場合
一語だけでも意味が成り立つ「anything」と「whatever」ですが、その場合はニュアンスが変わってくるので注意が必要です。
「Anything.」は単体でも変わらず「何でも」という意味です。一方、「Whatever.」は一語だけで使うと投げやりでぶっきらぼうな意味合いが込められてしまいます。日本語で言うとしたら「どうでもいい」「勝手にすれば」という感じでしょうか。そのため、使うのはそうしたニュアンスを出したい場面に限られます。
*レストランで兄と弟がメニューを見ている場面
兄:Should we order pork chop? (ポークチョップ頼もうか?)
弟:Anything. (なんでもいいよ)
*他の店に行きたかったのに、家族が決めた別の店で食べることになったので弟がふてくされている場面
兄:Should we order chicken wings? (手羽先 頼もうか?)
弟:Whatever. (好きにすれば)
このように、単体で使った場合は意味合いが大きく変わるため入れ替えはできません。不用意に「Whatever.」を使ってしまうと、声のトーンや表情も見れば間違ったのは分かるとはいえ、やはり微妙な空気になりかねないので注意しましょう。少し意識するだけで正しく使える言葉なので、しっかりと使い分けたいところです。
さりげなく「whatever」で強調する
先ほど、文の中での「anything」と「whatever」はほぼ同じ意味だと書きましたが、あえて言うと「whatever」の方が少し盛っている感があります。
例えば、レストランでスタッフが説明している場面で考えると、
店員:You can order anything you like from this menu without additional charge. (こちらのメニューから、追加料金なしでどれでもお好きなものをご注文頂けます)
という普通の説明に対して、
店員:You can order whatever you like from this menu without additional charge. (こちらのメニューから、どの品であってもお好きなものを追加料金なしでご注文頂けます)
のように、全体を見ると「どの品でも」という部分がやや強調されたイメージとなります。ただし、意味が大きく変わるわけではないので、そこまで神経質になる必要はありません。細かいニュアンスを使い分けたい場合は覚えておこう、ぐらいの気持ちでいいでしょう。
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